誰が言い出したか、自衛隊の組織の特徴を捉えた四字熟語がある。
陸自は「用意周到、動脈硬化」。
海自は「伝統墨守、唯我独尊」。
空自は「勇猛果敢、支離滅裂」。
簡単に解説すると、こんな意味だ。
陸自は全体の6割を占める巨大組織。書類などの準備は入念だが、動きは鈍い。
海自は旧海軍の人員を引き継いで発足した。伝統を重んじる気風が強い。それだけに他の組織とのあつれきを生むこともある。
空自は戦闘機のパイロットが組織の中核を担う。パイロットは臨機応変な対応がモノを言う。スピード感はあるが、他の組織からみれば筋道が立っていない部分もある。
強固な縦割り組織は各国の軍隊でもよくみられる。
これまでは「縦割り」がそれほど問題視されることはあまりなかった。
在外日本大使館に駐在する陸海空の武官などをのぞくと、通常は互いが混じり合って働くことはほとんどないためだ。
しかし安全保障環境は激変し、従来の組織の枠組みでは対応しきれない事態も出てきた。代表例が陸海空の混成部隊として2014年3月に発足した「サイバー防衛隊」だ。
サイバー空間への対応と統合部隊の立ち上げ。自衛隊にとって二つの新たな領域だ。